開智小学校(総合部)

進級文集

進級文集

4年間を振り返って

異学年齢学級の成果は、Teamのリーダーとなる4年生・8年生を経験した時に、最もよくあらわれます。プライマリーを卒業する小学校4年生が書いた進級文集を紹介します。

優しさの「ありがとうのリレー」をつなぐ

「大丈夫。私がついているから、安心してね。」
初めて会った四年生にそう言われて、私の心の中にあった不安はすっかりなくなってしまいました。
一年生の時の入学式。私の心の中は、「目標、上手に言えるかな。変な事を言ってしまったらどうしよう。」と、不安でいっぱいでした。しかし、四年生のお姉さんが入場前に言ってくれたこの言葉のおかげで、私は、ドキドキワクワクした気持ちで会場に入る事が出来ました。学校でがんばりたい事を言う前にも、何度も言う言葉を確認してくれました。優しいお姉さんのおかげで、私の入学式は大成功でした。
そして、私が四年生の時の入学式。きんちょうしている新一年生の横で、どうやって話しかけようかと、私自身もきんちょうしていました。私は、自分が一年生の時、四年生がどう話しかけてくれたか、一生けん命に思い出しました。そして、たくさん声をかけてあげて、入場する直前には、私が一年生の時に不安がとけた、
「私がついているから、安心してね。」
という言葉を言うと、その子のかたくなっていた表情が、ふっとやわらぎました。その表情を見て、不安だった私も少し落ち着くことが出來たような気がしました。そして、入学式が終わった後、
「目標、すごく上手に言えていたよ。よかったよ。」
と、ほめてあげると、一年生の口から、
「ありがとう。」
と返ってきました。この言葉を聞いた時、私は心の中があたたかくなりました。そして、この一年生ならきっと四年生になった時、「ありがとう」と言ってもらえるお姉さんになれる。そう思いました。
私が一年生の時に手をつないだお姉さんからうけついだ「ありがとう」のリレーには必ず、「優しさ」がありました。この四年間で学んできた優しさと「ありがとう」の大切さをむねにきざみ、セカンダリーでもがんばりたいです。

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