開智小学校(総合部)

第17回 開智運動会

第17回 開智運動会

10月3日(土)に、第17回運動会が行われました。
今年度の運動会は、コロナウィルス感染拡大の影響で、実施の有無自体を検討するところからスタートせざるを得ませんでした。運動会実行委員を中心に、子どもたちと教員でいろいろと検討を重ねた結果、競技種目を絞り、無観客での実施となりました。

プライマリーは、徒競走・綱引き・ダンス(学年毎)、セカンダリーは、全員リレー・綱引き・ダンス(ティーム毎)の、3種目を行いました。

参観することができない保護者の方に向けては、初の試みとなる「ライブ配信(Youtubelive)」を実施しました。生観戦の臨場感とまではいきませんでしたが、画面を通してリアルタイムで子どもたちの頑張りを見届けていただくことができました。


様々な点で例年とは違う運動会ではありましたが、いつもと変わらないこともありました。それは「異学年齢のティームで力をあわせ、子どもたち自身の手で創りあげる運動会」という開智総合部らしさです。
最上級生である8年生は、様々な制限の中で、自分たちが今できることを考え、ティームを引っ張り、当日の運営も含めて異例の運動会を最後までやり遂げることができました。

閉会式でスピーチした、児童生徒会長の言葉に、8年生の想いが詰まっていました。

皆さん、運動会お疲れさまでした。
コロナ禍の中で、皆さん一人ひとりが日常的に検温や三密を避けるなどの対策を行った結果、運動会当日を迎えることができました。
今年度は球技大会が中止となり、運動会がTeamで行う初めての行事でした。多くの学校が運動会を中止されている中で、最初、運動会はダンスのみ実施可能という形で行われる予定でした。僕自身、それなら運動会をやらない方がいいと考えることもありました。しかし、ここで運動会をやらなかったら、あとで絶対に後悔するという思いもあり、8年生で相談し、対策をとって一つでも多く例年行っている種目が実施できないかと考え、先生に何度も提案した結果、プライマリー、セカンダリーで3種目ずつ競技を実施できることになりました。

それから運動会に向けての練習が始まりましたが、朝、放課後の練習ができないなど、多くの制限があり思うように練習が進められないことに対する不安に加え、「どうやって下級生をまとめるのか」「どう指示を出せばいいのか」など、戸惑うところもあったので、下級生に不安を感じさせてしまい悩む一方でした。しかし、運動会が近づくにつれて、僕たち8年生が下級生と親身にコミュニケーションをとり、より分かりやすいように伝え方を工夫しました。そこで5,6年生は積極的に質問したり、最後まで真剣に話を聞いてくれました。また、7年生は8年生のサポートをしてくれたり、Teamを盛り上げてくれたことで、よりスムーズに練習が進むようになり、不安が自信へと変わってきました。そして、待ちに待った運動会当日では、それぞれのTeamが目標に向かって一丸となってお互いに喜び合ったり、悲しみ合ったりしている様子が見受けられました。この運動会を通し、8年生の立場だからこそ感じられる辛さや悩みも多くありましたが、運動会を終えた今考えると、とても良い経験になったと思います。

最後になりますが、今までとは違う運動会の中で自分たちで考え、感じ、学ぶことによって生まれたこの令和二年度の運動会を僕は誇りに思います。開智発表会も異例の開幕になると思いますが、異例だからこそ何ができるのか皆で話し合い最高の思い出をつくり上げましょう。

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