開智小学校(総合部)

探究学習

探究学習

自らの興味関心をベースに「探究テーマ」を設定し、疑問→仮説→検証→発表というサイクルで、主体的に学ぶ力を育てます。

開智では開校当初より「探究」をカリキュラムの中核に据え、子ども達の学習意欲や好奇心を高め、思考力・表現力を育んでいます。また、一方向型の講義型授業だけでなく、子どもたちが能動的に学び合う「探究型の授業」を多く取り入れています。

興味関心を授業にする
全ての学習の基本は好奇心、意欲です。開智では普段の学校生活や様々な行事をできるだけ子どもたちが自主的に企画・運営できるようサポートします。安全面に配慮しながら、子どもたちが好きなことを思い切りさせることで、「学ぶ意欲」「好奇心」を大きく育てます。
【パーソナルのテーマ例】物語づくり/そろばん/英会話/レゴブロック・編み物/ロボット製作/実験/図鑑作り/なわとび
テーマを深く掘り下げる
「読み・書き・計算」を繰り返し行う学びは年齢が低いうちの方が取り組みやすい学びです。朝の10分間の読書と昼休み後の10分間の計算練習を継続して行うことで脳の機能を高め、将来の思考力・創造力の基礎作りをします。また、これらの学習は心を落ち着かせ、集中力を高める効果もあります。
【探究テーマ例】遺伝子疾患/遺伝病/骨のしくみ(人・動物・恐竜の比較)/裁判・循環小数/どうしたら早く走れるのか etc.
情報を整理し、発信する
1年生の時から、自分が探究したことをプレゼンテーションする「発表会」が行われます。
【上写真】セカンダリーでは1年間で最も優れた探究実践を表彰し、全校生徒の前でプレゼンテーションを行います。
自分の手と足で確かめる
8年生は自分の探究テーマにあわせて、自ら行先を決め、大学教授や専門家などを訪ねて、探究の学びを深めるフィールドワークに出かけます。
プライマリー探究発表例
プライマリーでは、夏休みの課題として「探究」に取り組みます。小学生らしいユニークな視点から独自のテーマを設定し、仮説→検証→考察のプロセスを通して学んだ内容を「探究発表会」で発表します。

せんたく物が
早くかわく場所を探そう

【概要】お母さんが洗濯物を干す様子を見て、もっと早く洗濯物が乾く場所はないのかと考えました。家の中の7つの場所を選び、20分ごとに洗濯物の重さを測定することで、早く乾く場所を考察。ベランダよりも乾きやすい場所を発見することができました。洗濯物を干すのに一番ふさわしい場所はどこなのでしょうか?

【先生より】「お母さんのお仕事を楽にしてあげたい」という動機が素敵ですね。洗濯物の重さで乾くスピードを比べるというアイディアも見事です。日当たりだけではなく、「風」が吹いているということが乾く速さに影響しているという発見ができましたね。

【生徒コメント】予想と違った結果になりました。いろんな場所で重さを測定するのが大変でした。

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【1】7つの場所を仮説検証
【2】20分ごとに洗濯物の重さを測定
【3】風が強い場所が乾きやすいことを発見!

セカンダリー探究発表例
セカンダリーでは各自が「探究テーマ」を設定し、一年を通してその「探究テーマ」を深めます。8年時には自ら訪問先を選び、フィールドワークに出かけます。大学の研究室などで専門的な知識を学び、開智発表会でその成果をプレゼンテーションします。

遺伝子疾患・遺伝病
~白皮症(アルビニズム)~

【生徒コメント】アルビニズム(先天性白皮症)とは、遺伝子の欠陥による先天的なメラニン色素の欠乏を引き起こす症状です。遺伝病がどのように発病するのかに興味を持ち、遺伝子をメインテーマに探究を続けています。8年生の探究フィールドワークでは、北海道大学の先生のもとを訪ね、遺伝子病と遺伝様式の仕組みについてや、私が行ったバナナの皮を使った実験についてもアドバイスをいただき、貴重なお話を聞かせていただきました。
私はこれからも遺伝子疾患について探究し続けたいと思っています。「探究」は、自分の好きなテーマでないと長く続きません。そして探究を深めていくうちに、自分が発見したことを周囲の人たちに知ってほしい、共有したいと思うようになります。自分で考え、試し、考え、発信するということを続けることで、思考力・発信力が必ず身に付くと思います。
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